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更新日:2024年12月26日

電球のサイズ(口金)とは?確認方法や調べ方、電球交換の注意点を解説

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電球にはさまざまなサイズや種類があるため、どれを購入すればよいか分からず悩んでいませんか。電球のサイズは、「口金」を確認することで判別できます。本記事では、電球の主なサイズやその確認方法、サイズ以外で知っておきたいこと、電球交換するときの注意点などについて解説します。

電球のサイズ「口金(くちがね)」とは?

電球のサイズは、「口金(くちがね)」を見ることで判別可能です。口金とは、電球の根元にある金属部分を指します。「E●」サイズと表記されており、●は口金の直径を表しています。

電球は、この口金部分を電球の受け口であるソケットにねじ込むことで、通電できる状態になります。その際、電球を逆さにして設置しますが、口金自体がネジのような形をしているため落下してきません。ただし、口金とソケットの規格が一致していなければならず、ソケット側で指定されている口金の電球を選ぶ必要があります。

電球のサイズ「口金」の種類

口金にはさまざまな種類があり、国内では主に「E26」「E17」「E12/E11」の3種類が使われています。日本製の家電などはこれらで対応できます。一方、海外品(ヨーロッパ)は「E14」が主流です。以下では、国内で使われている3種類のサイズについて解説します。

E26

国内で最も多く流通している電球サイズです。口金の直径は26mmで、一般家庭の洗面所やトイレ、風呂場などの電球はこのサイズが主流です。それゆえ、家電量販店に並ぶ電球の約半分を占めています。ちなみにE26の「E」は、電球の発明者であるエジソンの頭文字を表しています。

E26の白熱電球を探す

E26の電球型蛍光灯を探す

E26のLED電球を探す

E17

E26よりも一回り小さい、小型電球に多く流通しているタイプの電球です。直径が17mmの口金で、少し細長い形をしています。天井に埋め込むタイプの照明器具やスタンド照明に用いられる、小型で長寿命のミニクリプトン電球はE17サイズです。また、シャンデリアなどにも使用されています。

E17のミニクリプトンを探す

E12/E11

E12は白熱電球、E11はハロゲン電球の口金サイズをそれぞれ表しており、いずれもJIS規格です。

口金の直径は12mm/11mmで、一般的な電球にはほとんど使われていません。E12は白熱灯やLED電球の小型電球に使われています。一方、E11はハロゲンガスを封入しているハロゲンライトに利用されることが多く、インテリア用照明やスポットライトなどに採用されています。

E11のハロゲンランプ・電球を探す

電球交換時に知っておきたい!口金サイズの4つの確認方法

口金サイズを間違えて購入すると、電気がつかないだけでなく、電球が割れたり、ショートしてブレーカーが壊れたりする危険があります。そのため、事前にサイズをしっかりと確認してから購入しましょう。

口金サイズを確認する方法として、4つの方法を解説します。

照明器具の説明書を確認する

照明器具の取り扱い説明書がすぐに見つかる場合は、説明書を確認しましょう。「口金サイズ26mm」や「口金E26」などと電球サイズが表記されています。また、製品によっては照明器具本体に記載されている場合もあります。

使用済み電球の刻印、印字を確認する

使用後の電球が残っている場合は、電球の口金部分の刻印や、ガラス部分の印字などを確認しましょう。電球サイズは「E26」などと記載されています。

商品パッケージを確認する

照明器具または使用済み電球のパッケージ(化粧箱)からも、電球サイズの確認が可能です。電球自体にサイズの記載がなかった場合には、パッケージそのものを取っておくと、交換のときに役立ちます。

どこにもサイズの記載がない場合は測る

上記の方法で調べてもサイズが分からない場合は、直接口金を測ることで電球サイズを特定できます。具体的な測り方については、事項で詳しく解説します。

電球サイズの測り方

口金の直径を測る方法

口金の直径を定規で測る方法です。先述した通り、口金の直径は「E●」の●に該当しており、E26は直径が26mmであることを表しています。口金の直径を測る手順は、以下の通りです。

  1. 定規を水平な場所に置く
  2. メモリの上側に口金の出っ張り部分を乗せる
  3. 真正面からメモリを読む

※ソケット側を測れば、手元に使用済み電球がない場合でも確認できます。

口金の円周の長さを測る方法

メジャーで口金の円周を測る方法です。口金の円周は「直径×3.14」から算出されるため、「円周÷3.14」で口金サイズを逆算できます。例えば、メジャーで測った円周が82mmの場合、逆算すると直径が約26mmとなるので、口金サイズはE26です。

主な口金サイズの円周の長さは、以下の通りです。

  • E26=約82mm
  • E17=約54mm
  • E12=約38mm
  • E11=約35mm

電球のサイズ以外で知っておきたい豆知識

口金のサイズが分かっても、電球を購入するにはまだ早いです。きちんと照明器具に設置し、今までと同じ明るさや色になる電球を選ぶには、口金サイズ以外にも確認すべき点があります。

電球の種類

電球にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。ここでは、代表的な3種類である「白熱電球」「電球型蛍光灯」「LED電球」について解説します。

  • 白熱電球

白熱電球は、電流を金属製フィラメントに流して発光させるタイプの電球です。昔からある一般的な電球で、LED電球が普及する前はこちらが主流でした。

白熱という名前とは裏腹に、白熱電球には白系の光がなく、光の色はオレンジに近い暖色系です。安価というメリットに加え、演色性が高いため低気温でも光が安定するので、日本だけでなく世界でも幅広く知られています。一方で、消費電力が高く、寿命が短いデメリットがあります。

白熱電球を探す

  • 電球型蛍光灯

蛍光灯の一種である電球型蛍光灯は、口金サイズが白熱電球と同じです。蛍光管に水銀とガラスが入っており、電流によって発光する仕組みになっています。

白熱電球よりも寿命が長いことから、過去によく使用されていました。しかし、明るくなるまでに時間がかかるといった欠点もあり、後述のLEDが普及した現在はメリットがなく、取り扱いがほとんどありません。

電球型蛍光灯を探す

  • LED電球

LED電球は、発光ダイオード(LED)を使用した電球で、上2つに代わり現在主流になりつつあります。省電力で寿命も非常に長いため、電気代が安い点が大きな特長です。また、さまざまな色を表現できる、発熱が少ない、虫が寄りつきにくいなど多くのメリットがあります。

強いてデメリットを挙げるなら、電球本体の価格が高いことですが、上述したように電気代が安いため、長く使い続けるほどおトクになります。

LED電球を探す

40形・60形(40W・60W)の違い

電球のパッケージに記載されている、「40形」や「60形」の違いも押さえておく必要があります。端的にいうと、両者の違いは電球の明るさです。白熱電球では、消費電力によって明るさが変わるため、W数が電球の明るさの基準になっていました。一方、LED電球の消費電力は、同じ明るさの白熱電球に比べて非常に少なくなっており、例えば8Wほどの消費電力で60Wの白熱電球と同等の明るさになります。そのため、LED電球では「60W相当」や「60形相当」などと表示されています。

光色の違い

特にLED電球を購入する際に知っておきたいのが、光色についてです。LED電球の光色には、大きく電球色・昼光色・昼白色の3種類があり、それぞれ適した使用方法が異なります。

電球色は、白熱電球に似たオレンジに近い暖色系の光で、リラックスしたいシーンに適しています。
昼光色は青白い爽やかな光で、文字を読むのに適しています。
昼白色は自然光に近く、見ているものの色の変化が少ない点が特長で、比較的目に優しいとされています。

電球交換時の注意点

電気は目に見えないため、そのリスクを意識しづらいかもしれません。しかし、取り扱いを誤ると重大な事故やトラブルにつながる可能性があるので、リスクについて十分に理解しておきましょう。

照明器具の電源を落としてから交換する

電源がついたまま電球交換しようとすると、漏電や感電のリスクがあるため、必ず照明器具の電源を落としてから電球交換を行いましょう。可能であれば、ブレーカーを落とすことも重要です。電源やブレーカーを落としたばかりの電球は、点灯時間によっては熱を持っている場合があるので、冷めてから交換してください。特に、高い場所の電球交換は転落などのリスクが高いため、十分な注意が必要です。また、濡れた手での交換なども避けるようにしましょう。

照明器具の上限W数に注意する

照明器具には、設置できる電球の上限W数が設定されています。消費電力が大きい電球は熱を発しやすいため、照明器具の対応する規格以上の消費電力を持つ電球を設置した場合、照明器具が溶けたり、火災に発展したりするなど、重大な事故につながる可能性があります。

例えば、100Wまで対応している照明器具に60Wの電球を設置する、といったケースであれば特に気にする必要はありません。しかし、最大60Wまでしか対応していない照明器具に100Wの白熱電球を装着する、といった使い方は危険なので避けましょう。

装着時は電球を締めすぎない

電球は回しながら挿入し、自然に止まるまで締めるようにしましょう。落ちてこないようにと強く締めすぎてしまうと、ソケットが破損したり、交換する際に電球が固くて取れなくなったりする事態が起こり得ます。もちろん、緩い場合も注意が必要です。電気がつかなかったり、電球がはずれたりするだけでなく、寿命が縮まる、電球とソケットの接触部分で火花が発生するなどの危険性があります。

白熱電球からLED電球に変更する場合は、適合器具かを確認する

白熱電球をLED電球に変更する際は、照明器具とLED電球が適合しているかどうかを確認しましょう。口金サイズや形状が同じでも、LED電球は白熱電球と異なる仕組みで発光するため、照明器具との組み合わせによっては、発煙や焦げなどの事故につながる場合があります。

また、長い間使用している照明器具は経年により劣化している可能性があります。寿命の長いLED電球に交換しても、使い続けられない恐れがあるため、定期的な点検が必要です。「調光機能」や「密閉型器具」などには、それぞれ対応タイプの電球があるため、LED電球のパッケージの注意書きをよく確認しましょう。

まとめ

さまざまな種類の電球がありますが、日本では一般的にE26やE17の口金サイズが使われています。サイズは照明器具や電球本体、パッケージ、説明書を見たり、口金を直接測ったりして確認できます。電球を選ぶ際は、サイズだけでなく電球の種類や明るさ、光色も考慮し、安全に配慮して交換しましょう。

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