更新日:2025年1月30日
段ボールの簡単な縛り方は?結び方のコツ・まとめ方を図解

日常的に発生する大量の段ボールを効率的に処理するには、適切な縛り方でまとめることが大切です。この記事では、段ボールの簡単な縛り方や作業を簡単にする便利なアイテムを紹介します。環境に配慮した資材選びについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ひもを使った簡単な段ボールの縛り方・コツ
段ボールをまとめるのであれば、ひもを使って縛る方法が一般的です。しかし、段ボールが多かったり大きさにばらつきがあったりする場合には、ひもでまとめるのが難しく感じられるかもしれません。ここでは、ひもを使って簡単に段ボールを縛る方法やコツを解説します。
十字縛り

十字縛りは、ひもを十字に交差させて段ボールや紙の束をまとめる縛り方です。最も一般的な縛り方で、簡単で覚えやすい点がメリットです。
以下の手順で行います。

- 段ボールの中心で、前面から後面へ向かって横向きにひもを通します。
- 後面の中央でひもを交差させ、縦向きにひもを引っ張りながら前面へ戻します。
- 上下それぞれのひもを横向きのひもにくぐらせ、しっかり引っ張りたるみを取り除きます。
- ひもを中央で結び、固定します。
段ボールのサイズが大きい場合は、裏返しながらひもを通すのがコツです。
キの字縛り

キの字縛りは、段ボールの前後面でひもが「キ」の形になる縛り方です。
以下の手順で行います。

- 段ボールの下3分の1で、ひもを後面から前面に向かい横向きに通します。このとき、ひもは片側を長め(3:1ほどの配分)にしておきます。
- 段ボールの中心で、長い方の端を上にしてひもを交差させ、上下に引っ張ります。
- 上側に出たひもを、段ボールの上3分の1で後面へ横向きにひもを通します。
- 後面へ通したひもを前面まで戻し、段ボールの中心でひもを交差させます。ひもは上向きに引っ張ります。
- 上と下にひもを引っ張った状態で、段ボールを裏返します。
- 上のひもを、横向きの上下2箇所のひもに巻きつけながら下方向に引っ張ります。
- 段ボールの下端で端どうしを結び、固定します。
十字縛りよりも、ひもが段ボールをしっかり支えるため、段ボールの大きさが異なっても崩れにくい点がメリットです。
4の字縛り

4の字縛りは、ひもを「4」の形になるように置いてから縛り、段ボールをまとめる方法です。縛った後の見た目は十字縛りと同じですが、段ボールを裏返さず簡単に縛れるため、ゆるみにくい点がメリットです。
以下の手順で行います。

- ひもを数字の「4」の形になるように床に置きます。
- 「4」の形の輪になっている部分に、段ボールの左上の角が入るように置きます。
- 段ボールの右側から出ているひもを、全面にかぶさっている輪に通し、下向きに引っ張ります。
- 段ボールの下側から出ているひもの端と、3.で下に引っ張ったひもとを結び固定します。
最初に作る4の形の大きさは、段ボールの大きさに合わせましょう。4の交差する部分が段ボールの中心に来るように置くのが目安です。
ひもなしでの段ボールのまとめ方
段ボールを処分したいのに、手もとにひもがない場合やひもがみつからないときに、段ボールを簡単にまとめる方法を紹介します。ただし、回収先によっては使用できる資源が指定される場合があるため、注意が必要です。
粘着テープを使う

粘着テープがあれば、段ボールを簡単にまとめられます。クラフトテープや布テープなどの粘着テープはさまざまな作業で使うため、職場に常備されていることが多く、新たに準備する必要がありません。
粘着テープで段ボールをまとめるときは、十字縛りのように縦と横をテープで止めましょう。段ボールの短い辺をテープで1周巻くだけで、長い辺は段ボールの端を部分的に止めるだけで固定できます。この方法は効率的で、テープの量が少なくすむのでおすすめです。
ストレッチフィルムを使う

荷くずれ防止や梱包のために使うストレッチフィルムも、段ボールを簡単にまとめられて便利です。ストレッチフィルムを段ボールに数周巻き付けるだけでまとまるため、手順を確認する必要はないでしょう。
ストレッチフィルムは伸縮性のある薄いフィルムで、ラップのようにフィルムどうしで付くため、テープは不要です。ポリエチレン製で、焼却してもダイオキシンなどの有害物質が発生しません。環境に優しい点も、ストレッチフィルムを使うメリットです。
段ボールの収納や整理に使えるアイテム

段ボールは、回収日まで数日保管しておかなければなりません。倒れたり広がったり、乱雑にならないよう工夫する必要があります。ここでは、段ボールの収納や整理に便利なアイテムを紹介します。
紙ひも
紙ひもは、再生紙を原料としたひもです。太さは各種あり、用途に応じて選べます。リサイクル可能な原料でできているため、古紙回収でも分別せずに一緒に再利用できます。環境に優しい素材のため、段ボールの回収には紙ひもの使用が指定されている自治体や企業もあります。
PPひも
PPひもはポリプロピレン製のひもで、段ボールや新聞紙をまとめるのにおなじみのひもです。耐久性・耐水性に優れており、丈夫で切れにくい点がメリットです。結び目もゆるみにくく、段ボールを縛ってまとめるのに適しています。ただし紫外線には弱く、屋外で長期保管すると劣化してしまう可能性があるため、管理には注意が必要です。
形状はさまざまで、薄く平たいテープ状のものや、ロープ状に撚り合わせたものがあります。ロープ状の方が耐候性に優れ、重いものを持つ際の手への圧力が分散し負担が少ない傾向があります。
麻ひも
麻ひもは、ジュート麻を原料として作られた、天然素材のひもです。燃やしたり土に還したりできるため、環境に優しい点がメリットです。素朴で風合いのある麻の素材感を活かして、園芸用や商品のラッピングによく使われます。
摩擦力があり、荷物や段ボールをまとめる際にきつく縛れるため、ゆるみにくく扱いやすいです。長期間の屋外保存には向きませんが、段ボールを縛るためには適しています。
段ボールカッター
段ボールカッターは、段ボールを開梱したり解体したりするのに特化したカッターです。通常のカッターに比べて刃の先端が丸くなっており、段ボールを開梱するときに中のものを傷つけてしまうリスクを減らせます。刃は鋭利ではなく厚みがあるため、通常のカッターより手を傷つけにくい構造になっているのが特長です。
段ボールを切る際には、段ボールの目と垂直に切ると切りにくいため、段ボールの目と平行に切るのがコツです。
段ボールストッカー
回収日までの間、段ボールをまとめて保管するのに便利なアイテムです。壁に立てかけるだけでは倒れてしまいますが、段ボールストッカーを使えば所定の場所から散らかりません。
段ボールストッカーにはさまざまな種類があり、保管する環境に合ったものを選ぶことが大切です。キャスター付きで移動しやすいものや段ボールを乗せたままひもで縛れるもの、複数の段ボールに持ち手を付けて持ち運びやすくするものがあります。
ごみ袋
サイズの異なる大量の段ボールがあるときは、ごみ袋にまとめて保管する方法もあります。90リットルのごみ袋では、およそ25枚もの段ボールの保管が可能です。ただし、ごみ袋に入れたまま捨てることはできないため、回収の際はごみ袋から出してまとめましょう。
害虫の発生が心配なときも、ごみ袋での保管は有効です。害虫から段ボールを守りつつ、仮にすでに段ボールに害虫がいたとしても袋から出てくるのを防げます。
結束機
結束機はPPバンドを使って荷物を梱包するためのもので、段ボールをまとめる際にも使えます。PPバンドを巻いて引き締めることで、きつく固定できるのがメリットです。また、梱包機と呼ばれることがあります。
結束機には全自動タイプや半自動タイプ、手動タイプがあります。手動タイプは比較的安価で、1万円未満で導入可能です。一方、機械式は設置スペースが必要で、購入のコストも高くなるため、導入時には費用と作業効率のバランスを考慮しましょう。
まとめ
段ボールの縛り方には「十字縛り」「キの字縛り」「4の字縛り」があり、それぞれ適した場面があります。ひも以外にも、粘着テープやストレッチフィルムを使用して段ボールをまとめることもできます。ただし、自治体によっては使用できる資材に指定があるので、注意しましょう。迷ったら、段ボールと一緒にリサイクルできる紙ひもがおすすめです。
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